この宿は滞在中、部屋にスタッフの方が入ることはなく、布団の上げ下げから掃除まで自分たちでやるシステムとなっている。洗濯も自分で行う。
断食でバテることも考えられたので、同室の方々と相談して布団は敷いたままにしておいた。
夕食後は夜のヨーガまで時間があるので、布団の上で持ち込んだ無印良品のフィットネスゴムをビヨーンとしたり、洗濯機を回したり、風呂に入ったり。
ラッキーなことにひとつ用意されている個室風呂が空いていたので、素早く滑り込んで温泉を堪能。
ここの湯はアルカリ単純温泉で、匂いや色はないけれど、断食の効果も合わせてみんな肌の調子がぐーんと良くなったらしい。
自分はこの後、断食反応か赤沢温泉の泉質に当たったかで湿疹人間と化すので、滞在最終日でその実感を得ることはなかったんだけども…。
夜のヨーガの内容のメモをここにも。
曲げるためのものではなく、自分の体の状態をしっかり感じとるのが大事なんだぞ、自分。
断食期間中は、別に運動しろよと言われるわけでもないけれど、体を動かすのは良いことだし、特にダイエット目的の人には大事だ。
ただでも温泉湧く別荘地、海だって近いのである。
散歩したくなって当然である。
その辺はよく考えられていて、チェックイン翌日には実際に歩きながら、近所の散歩コースの紹介がある。
方向音痴の人もたぶんそれなりに大丈夫になるはず。うん。
断食中だと非常にゆるーい上り坂もそれなりの負担を感じる。
やれやれと帰ってくると、リラックスのためのヨーガの講座。
夜寝る前に行うとよい類のものが中心で、体をのびのびとさせる…んだが、例によって自分はガチガチである。
やるせないニャー。
一度では覚えられないが、消灯前の21:30から、夜のヨーガとして復習することができる。
散歩による適度な負荷とリラックスヨーガ、飴と鞭を己に使い分けろということですかい。
断食2日目の夕食はさらっとした野菜スープ。
まだスプーンもつかないけれども、前日のお澄ましに比べるとかなりの食事っぽさ。
朝の酵素ジュースに比べてもオレンジ色が目にまぶしい。
もうちょっと塩を…と思わないでもないが、野菜のうまみが生きているぜ!ってお味。
自分はこれ以上の断食はショックが大きすぎるので明日から回復食に入るけれども、
そうでない通常コースの方々は翌日の夜もこのスープ…を少し濃くしたものが夕食になるようだ。
部屋で少し休んだ後は、まず屋上にあるトレーニングルームで30分ほど歩いてみる。 小さなトレーニング室にはルームランナー、エアロバイク、一時期流行したステッパー?などがあり、 雨の日にも体を動かすことができるようになっている。 大きなテラスと繋がっていて、ヨガマットも置いてあったから、太陽の下でヨーガなどもできる模様。
ちょっと動いたので隣にある露天風呂で汗を流し、全裸仁王立ち的なことをしていると(露天風呂には木製リラックスチェアがあるので、裸で寝ていた)、同室のTさんから散歩に出ないかとお誘いが。
早速服を着て、前日習得したショートカットを利用すれば20分程で到達できる無料の足湯へ。
DHCの赤沢日帰り温泉館の駐車場には大きな温泉マークの看板が立てられていて、その下に綺麗な足湯がある。
Tさんは泉質のよい温泉に入ると血行が良くなって肌が赤くなる体質なのだそうだが、この足湯でもすぐに足が真っ赤なほかほか状態になっていた。
足湯には屋根があるので、日焼けを気にせずのんびりできるのもよろしい。
1時間あれば、宿から徒歩で来て20分ほど浸かって帰れるという立地のよさよ。
この宿では毎日一回、マッサージや針などの治療が受けられる。
時間はその日その日で違うのだが、この日はほぼ朝食後。わくわくしつつ治療室へ。
本日のメニューは吸い玉(カッピング)・マッサージ・ローラーベッド。
大体毎日3種類の施術があって、それぞれ20分ずつで1時間、といった感じ。
吸い玉は悪くしている箇所ほど色がくっきりするんだそう。
自分の場合は左の肩甲骨の下?あたりが真っ赤になった。
真っ赤を通り越して青くなっている方もちらほら。
同室の方々もそれぞれ色の付き方が違っていた。
この吸い玉の痕は消えるまでしばらくかかるので、近所の温泉に入っても、誰が同じ宿の利用者かわかってしまうらしい。
この色は老廃物の色で、この一週間でガンガン排出してしまえば消えていく。
ローラーベッドは初めて体験したけど、寝そうになってしまった。
マッサージも気持ちよかったなぁ。
施術後はまったりゆったりした気分になって、ちょっと部屋でごろごろしてみた。
さて、断食終了後一週間は吸収が良くなっているため、油ものは避けるようにとの指示があった期限のラストである。 そのものズバリな揚げ物こそないものの、カタカナ食物中心に油使ってる系のものが多くなっている。 ちょうど土曜日で休日であり、休日だと洋食が多くなる傾向にある我が家ではよくある献立。 土日に油ものを食べ過ぎない、をとりあえず心がけておけばよさそうだ。
断食後の嗜好の変化が出れば面白いと思って記録してみたが、ほとんどいつもと変わらなかった。
ただし、食べる速度は大幅に落ちて人並み~ちょっと早め程度になりつつある。
御飯が口に入っているところにおかずを突っ込むような食べ方を控えるようになった自覚もある。
これは大変よろしいことだぞ。
とりあえず、断食終了後の記録はここまでにしておく。
大変に有意義な朝の散歩から帰ると、朝食。
断食二日目の朝食は梅酵素ジュースなり。
酵素…とかいかにもな名前はついているものの、実にさっぱりとした梅の味で飲みにくさはない。
水分を積極的に取り、必要に応じて生姜湯も飲んでいるせいか、腹は鳴るものの、空腹感から来る辛さはなかった。
しかし…自分はかなりの「しょっぱいもの好き」なので、塩気が取れないことの方が堪えた。
ポテトチップスのり塩味が食べたくなる。とりあえず塩目当てで。
…塩への欲求は置いといて、断食反応について。
断食反応とは、断食中に発生することのある体の不調のことで、頭痛持ちなら頭が痛くなり、胃が弱ければ胃痛に襲われる…というものらしい。
同室のお若いSさんはさっそく胃を痛くしていた。
自分も実は前述の散歩中にかなりの胃の痛みを体験した。数時間で良くなったが。
断食、という手段で自分の体に動揺が起きているのだろうか。
夕食の二品は自分が調理したのだが、なんというか色々と失敗した。すまん父よ。