「居合切り」「癒身の法」「眠りの雲」「魔法の矢」「魔法の鎧」などなど、いわゆるリューンスキルの中でも特に性能を認められているものがある。有用すぎて対策が考えられているものまであるんだ。
あらあら。それならなおさら習得しておきたいですね。
何故だか知らないが、いちいちリューン以外のどこかで習得するとなると…心当たりはあるが、少々危険な場所だ。
うふふ。なら、ひとりより、ふたりで行けば少しだけ安心ですよ、ね。
そういうことにはなるんだが…。
向こうで何やら相談してる人たちって、もしかして僕らの仲間候補?
そうだ。田舎青年と暴走野郎と貧乏お嬢とマセガキでは流石にワシもさあ行って来いとは言えないからな。 落ち着きというものを加えてやらないと。
どういう!
言い草なのよ!
失礼しちゃうなあ。
わぁ~美形ね。となりの女の人もなんだかおっとりして大人な感じ。
彼女の紹介は次の機会にな。さてグレイルーン、出るならそろそろ行かないと、到着が夜になってしまうぞ。
心配しなくても、あの街はどうがんばってもなんだかんだで到着は夜になるのさ。そして治安が悪い。
私も一緒ですから、大丈夫ですよ~。
大丈夫なんだってさ。よかったね。
お前の納得力はどうにかならないのかよ!
ペテンザムって、危険さではとても有名なところよ。のんきねぇ、ロイは。
ロイを騙すのなんか朝飯前だよね。先が思いやられるなぁ…。
ひどい言われようなんだけど…。
事実だからしょうがないだろう。だからこそ冷静な男とマイペース極まりない女性を見繕ったんだぞ。 おそらく「眠りの雲」あたり習得してくるだろう。
いちいち眠らせなくても、片っ端から永遠に眠らせてやりゃいいじゃねぇか。
エルドは野蛮だなぁもう。戦闘でも有利になるし、戦闘自体を回避できることだってあるんだよ。 この単純思考!
そうだ。この世界では「戦闘に強い=依頼を果たす能力が高い」では必ずしもないんだぞ。 お前らはまだ駆け出しだから具体例を加えて説明するとなあ…(以下、6000字省略)。
(無視して)なんだこのチビ!
これから大きくなるんだい!
喧嘩はやめて~私のために争わないで~(現実逃避中)。
…………(真面目に宿の主人の話を聞いている)。
今回のシナリオはアーティさん作の『暗黒街ペテンザム』。
ギルド…というかVectorからダウンロードできるよ。